皆さんは、昆布が主役のうどん「昆布うどん」を食べたことがありますか?
もしかすると、出汁文化が根強い関西の味。なのかもしれないですが
その昆布うどんに入っているのが「おぼろ昆布」
一度は目にしたことがある方も多いのでは?
見たことはあったり、名前は聞いたことがあっても、どのようにして作られているのか、意外と知らないですよね。
今日は、そんな「おぼろ昆布」の舞台裏をちょっと覗いてみましょう。
これが、おぼろ昆布になる昆布。
なんか、イメージしていた昆布とは違う...?
そう、これは海から獲ってきた昆布を乾燥させ、お酢に漬けて柔らかくしたもの。
それをこんな風に持って、職人さんが手作業でカンナをかけるように昆布の表面を削ります。
その薄く削りだされたものが「おぼろ昆布」
昆布の繊維に沿って薄く削るから、肉厚で傷の少ない良質な昆布である必要があります。
汁などに入れると「おぼろげに見える」ことから、おぼろ昆布という名前が付いたんだとか。
ひと口食べてみると、とろろ昆布にはない、昆布らしいしっかりとした食感と旨味が感じられます。
しかも、昆布の香りは抜群!
だからこそ、昆布が主役の昆布うどんには、とろろ昆布ではなく、おぼろ昆布が使われているんですね。
ちなみに、持ち手の部分は「爪昆布」
削られて残った昆布は、バッテラ寿司に使われる「バッテラ昆布」
として新たな商品に生まれ変わります。
おぼろ昆布の舞台裏を覗いてみていかがでしたか?
身近な食べ物ほど、裏側を覗くのって楽しいですよね。
これからも、昆布の色々な舞台裏を一緒に覗いていきましょう。